リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

永六輔氏の病気について

永六輔 ウィキペディアより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B8%E5%85%AD%E8%BC%94

TBSラジオ「土曜ワイドラジオTOKYO」の永六輔さんは、2年ほど前の声と今の声は雲泥に差があります。

ろれつが回らなかったのです。

聴取者からも「もう引退しては」とか「言葉が聞き取れない」とか、苦情や非難が寄せられていました。

もう70歳をはるかに超えているので、老いが忍び寄ったのかなと思いました。

しかし聞いていると「この頃よく転ぶ」、そして肋骨も骨折をしたとのことでした。

東洋医学的な見地から考えて、転ぶと言うのは平衡感覚が大きく関係します。

したがって耳の中の三半規管の異常があると疑われることもあります。耳は腎臓と結び付けられて考えられます。

耳はまた骨と関係あります。

東洋医学で考える「腎」と言う臓器は、単に排泄を担う臓器ではありません。

左「腎」右「命門」と名前が付いています。

この命門と言うのは「元気」を納めておくものです。私たちは父親と母親の元気と言う物を、貰って生まれてくると考えられています。

その生きる「元気」を納めておくところなのです。

これが衰えると、骨は曲がり耳は聞こえなくなり、そして年老いて行くのです。

「鍼を試したらよいのに」と考えていましたところ、誰かが勧めたらしいのです。

1年ほど経った頃でしょうか、現在は見違えるように声が力強くなってきています。

鍼と言うのは全体の気を整えることにより治療し、生きる元気を取り戻す手助けをするのです。

ですから副作用もなく、安全に行えるわけです。何しろ中国から始まって三千年の、歴史的な背景があると考えられているものなのです。

鍼は日本では長らく「腰痛肩こり」の治療ぐらいにしか考えられていませんでした。

確かに鍼灸師の技量や技術の差が大きいので、すべての鍼灸師が同じように治せるとは限りません。

しかし鍼灸はまだまだ発展の余地のある医療技術です。

さて、永六輔さんは最近「パーキンソン病」と診断されていたそうです。

パーキンソン病とは 東海大学病院脳神経外科ホームページ
http://neurosurgery.med.u-tokai.ac.jp/edemiru/par/index.html

ある程度解明されてきたようですが、決定的な原因は特定できていないようです。

そのため根本治療はまだ確立されていません。

神経疾患の場合、脳内に神経伝達を阻害する蛋白質が発生し、それが症状を起こしているようです。

血流状態の改善と、原因とされる脳神経黒質部の刺激修復を図れれば、パーキンソンの克服も出来るのではないかと考えています。

「手のひら先生のパーキンソン病治療」
http://www.d2.dion.ne.jp/~kouraiha/parkinson/