デカワンコが「がんを探知する」
デカワンコと言ってもこれは、日本テレビで放映している多部未華子主演の番組のことではありません。
多部未華子オフィシャルサイト
http://www.tabemikako.com/
「デカワンコ公式サイト」日本テレビ
http://www.ntv.co.jp/dekawanko/
こちらはメスのラブラドルレトリバー9歳の大型犬ことです。
「週刊新潮 2月10日号」
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/newest/
「がんの臭いならお座りする「黒い犬」がもたらす明日」の見出しで紹介されています。
『犬の嗅覚は人間の1000倍から1億倍も優れていると言われるが、「これほど優れた嗅覚を持つ犬は、おそらく世界に1頭だけでしょうね。」と豪語するのは、セントsでゅが―探知犬育成センター所長の佐藤悠二氏である。』
九州大学大学院消化器科総合外科助教授の園田英人氏との共同研究で、がん患者の呼気や便汁を使って実験を重ねたそうです。
その結果呼気では36検体中33回を的中、便汁では38検体中37回97パーセントの的中率であったそうです。
この結果は近く英国の消化管専門雑誌「GUT」に掲載予定です。
週刊新潮「がんの練習帳」連載の東大病院放射線科の中川恵一准教授は、「がんは進行すると、栄養不足になって、分かりやすく言えば腐るのです。その臭いを犬の嗅覚で識別できるのでしょうが、早期癌の発見は難しいと思う。」とおっしゃっています。
しかし検体には早期がんの患者のものも含まれていたと記されています。
東洋医学では2000年4000年とも言われる前に考えられた医療であり、今のような検査機器が無かったので自ずと人間観察から様々な診断方法が考えられてきました。
そのひとつに口臭体臭を嗅ぐと言う、聞診と言う診断方法があります。
「聞」は声や音を聞くと言うように使われていますが、臭いをかぐ意味もあります。
肝臓、心臓、膵臓、肺臓、腎臓の各臓器には、それぞれ病気になると臭いを発生させると考えられています。
肝臓はあぶら臭し、心臓は焦(こげ臭し)、膵臓は香(かんばし)、肺は腥(なまぐさし)そして腎臓は腐(くされくさし)の臭いが、それぞれあてはめられています。
私の経験では「肺がん」があります。
肺がんと聞いてはいたのですが、おそらく末期だったのでしょう。診療室が「どぶの中に(下水管)の中に頭を突っ込んだような臭い」が充満しました。
他の患者さんが「先生どこからか変なにおいが流れ込んで来ましたね」と言っていました。
がんの臭い、臭気と言ってもよいでしょうが、これを消臭するのは大変なことだようです。
たまたまその頃いらっしていた看護師の方に聞きましたが「がん病棟はやはり独特の、強烈なにおいがする。」そうです。
診察室に臭いが残ってしまうので消臭機を探したのですが、がん専用のものは特殊な分野なので、とても購入できる金額ではありませんでした。
結局その企業で販売している、スプレー式の消臭剤で間に合わせました。
肝臓の障害があると胆汁に問題が生じるので、脂質の分解ができなくなり便に脂が出てくることが考えられます。つまり脂臭くなるのです。
心臓は火の性質を持つので、焦(こげくさい)とこじつけのように思いますが、私の経験からお話しすると高血圧で不整脈が出ていた時、小便から立ち上る匂いは焦げ臭かったです。
膵臓が不調の時はもうご存じのように、糖尿病を発症しているので尿から糖の甘いにおいがします。
水洗便所が普及しない時には、良く清掃関係者がくみ取り便所の甘いにおいをかいで、その家に糖尿病患者がいることを教えたそうです。
腎臓の腐れ臭しの臭いは、腐った匂いです。
このことから考えると、件の「がん探知犬」のことは十分に信頼できると、我々は納得するのです。
ところで多部未華子さんはその年齢の女の子らしく見え、60代の私の年齢から見ると好ましい女優に見えます。
「夜のピクニック」恩田睦 著 新潮文庫
http://www.shinchosha.co.jp/bunko/
多部未華子主演「夜のピクニック」ウィキぺディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9C%E3%81%AE%E3%83%94%E3%82%AF%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF
私は「夜のピクニック」の初々しい演技で彼女のファンになったのです。
ですから「デカワンコ」は最初違和感があったのですが、回を重ねてみていると漫画が原作ならと、それはそれ多部未華子のぶっ飛び方も楽しいものです。
今晩もまた見ましょう。「クンクン」