高麗手指鍼講座の準備 1
不覚にも過労のため、脳出血を起こしてしまいました。
ベットの上で考えたことは、このままではせっかく確立しつつある「手のひら先生の高麗手指鍼」治療を、墓場まで持っていくことになってしまうことになりそうだと言うことでした。
以前から患者さんには「先生、後継者を育ててください」と言われていました。
その時は「自分の病気を治してくれる人が居なくなるからで、私の体の心配をしてくれてるわけではないでしょ」と冗談を交わしていたのでした。でもこうなると冗談とも言っておられず、本格的にセミナーまたは講座の開設を計画しています。
準備が必要なので、来年2011年中には開始を予定しています。
「高麗手指鍼」の秘められた真の実力を後世に残す。それこそ「人を残す」ことになるのだと実感したことでした。
高麗手指鍼が発明されてはや40年経過しました。しかしこの鍼の可能性を信じ、広げ使いこなして来た鍼灸師はすくなかったと言えます。
わが師金成万にしても、道半ばにして亡くなられたことは残念でしたが、その技術は彼独自のものでありました。したがって理論だけを学びえても、受け手の技量などによってそれは不可能でした。
金先生は20年ほど前は「末期の肺がんを治した」として有名でした。テレビも紹介され患者が押し寄せるほどでした。
しかしその技術の根本の力は、先生の持つ「気のパワー」に負うことが大でした。先生も当然そのことに気が付いていました。私たちには「1本1本気をこめて鍼をさすので、ワシヤがんを治せるのだ」とおっしゃっていました。
7,8年前に日本に講義に来られた先生も同じことをおっしゃっていました。「私は若い時は1日200人も診たことがある。なぜ治せるかといえば、気を使えるからだ」とおっしゃっていました。
多くの中国人鍼灸師が、鍼を使うが根本は気の力に頼っている。こう私は考えます。したがって技術のみ習っても、誰も同じように治療できないのだと理解しています。
さてこのような「気」ではありますが、この気の使い方も含めて講座では教授しようと思います。
来年に向けイメージを少しづつ固めて行こうと思います。このブログでその段階を書き綴っていきます。もし受講ご希望の方はあらかじめご連絡しておいてください。
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