ジョージ・クルーニー〜ラストターゲット
ラスト・ターゲットとはクルーニー演じるスナイパー自身を指します。
「
週刊文春の映画批評欄であまりよく書かれていなかったのですが、所詮人のいう事と自分で確かめてみようとDVD借りました。
ジョージ・クルーニーNHK放送のER「救急救命室」で初めて見た時から、何かホモぽい目をしていると思っていました。
彼の出演作最近見たのはマイレージ・マイライフで、そこでは年をくったせいか彼もアホな中年役でしたね。
オーシャンズ11などでもそれほど硬派と言うイメージはわかなかったのですが、「フィクサー」やプロデュース作品「グッドナイト&グッドラック」から彼に対しするイメージがかわりました。
意外と芯は強いものがあって将来の目標に向かって、コツコツといろいろな役をこなしているのかと思うようになりました。
ところで今度のラスト・ターゲットで初めて気がついたのは、彼の顔が殺し屋の顔になっていたことです。
いつものニヤけた顔ではなくスナイパーの顔を作っていました。
彼も顔作りするんだと初めて気がつきました。
日本の俳優で鉄仮面みたいなの多くないですか?
泣き顔や怒り顔はそう難しくないんでしょ。私は出来ませんが。
最初のジェームス・ボンド役のショーン・コネリーは、あの顔を出演シーンごとに作っていたのですが、その時間なんと5時間かかったそうです。
大根役者と当時は言われていましたね。
クルーニーの作った顔は初めて見て、やはりさすがだなと思いました。
ところで彼の特徴である「あの目の使い方」は独特のものがあります。
甘えるような見つめるような、初めて見たとき「こいつホモか?」と思いました。
こういう類の目をした役者と思って記憶をたどったら、名画「アラビアのロレンス」で主演したピーター・オトゥールが記憶にありました。
ロレンスがホモであったらしいのでそういう演技をしたようなのですが、公開されたときオトゥールにはホモ疑惑が掛けられていました。
高校生だった私も、あの異様な目つきがしばらく頭を離れませんでした。
その頃ホモなんていることは知りませんでしたから。
でも今は日常茶飯事、ニューハーフとしてテレビで見ることができるのは、隔世の感があります。
ところでこういう目の演技ができる役者は、日本にいるでしょうか。
往年の二枚目俳優長谷川和夫の「流し目」は伝説になっています。
舞台では視線を1階客席左から右その奥の方へ、さらに2階席まで万辺なく目を送っていったそうです。
目が大きかったり、目ジカラがあるという表現をされる俳優やモデルはいます。
しかし目の演技をする俳優はいま浮かびません。
ジョージ・クルーニーの演技をみてそんなことを考えました。