リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

メディカル・ミュージックの効果

名付けてメディカル・ミュージックです。

こう言うと「音楽療法ですか?」とか、モーツアルトの曲を聴いて安らぐことですかと言われます。

それとは似て非なるものが、この「メディカル・ミュージック」です。

音楽療法と言うのは、決してモーツアルトだけではなくそれこそ「演歌」であっても、その方に心地よい曲で有ればよいわけです。

また音楽用法の範疇には、楽器を演奏したりすることも含まれます。これは老人ホームで行っているのを見たことがあると思います。

なぜメディカルと付けたかと言うと、病気や症状を治療解消させる目的であるからです。

東洋医学の原典である「黄帝内経素問霊枢18巻」には、内臓と関連する「音」が書かれています。

五行の色体表と言うものがありますが、ここには五行論として「木・火・土・金・水」に内臓を初め、色や感情など様々なものが分けられています。

音と言うのは空気を震わせる振動です。

この振動が身体、この場合は耳を通して、脳に刺激を与えているのだと思います。

2、3年前だったと思います。日本テレビ番組「世界丸見えこちら特捜部」でアメリカの女性を紹介していました。ビートたけし所ジョージ出演の番組です。

世界丸見え こちら特捜部
http://www.ntv.co.jp/marumie/

彼女はその特長ある声を使って、病気を治せると言うものでした。

患者と面接し症状を聞きます。患者は日をおいて彼女のところに来ます。

その間彼女は、この場合腰痛患者に適した音を、自ら発声するのです。それは決して音楽ともまた気持ちの良い音とも言えないものでした。

咽を震わせて発する、いわゆる振動のような奇声でした。それをカセットテープに録音して、患者に渡します。

患者の男性は半信半疑で持ち帰り、1週間後彼女のところへ報告に来ました。見事そのテープを聴くことで、あれほど悩んでいた腰痛が治っていたのです。

治療は腰痛だけではなく、あらゆるものを対象にしていたようです。特に病院では治らない、難病患者が訪れているようでした。

私が創造したこのメディカル・ミュージックも、どちらかと言えば彼女に近いかもしれません。

音としては不協和音が多いので、音楽としては成立しません。

したがってサブリミナルとして、波の音の陰に隠した音として聞いていただいております。

そのむかし鍼灸学校の受験勉強をするのに、何か元気が出なかったことがあります。大学受験以来、集中して行う勉強は20年ぶりです。

そこで当時流行していたサブリミナルテープを購入しました。題は「やる気が出る」と言うものでした。

聞こえるのはハワイオアフ島の海の波音と言うことでした。

その陰に日本人がやる気を出すことばを、40万回重ね録音されていると解説されていました。

言葉は様々な分野から選ばれた、学者などを動員して選定したものと言う触れ込みでした。

重ね録音がどのようなものかは知るすべはないのですが、おそらく40万回も重ねられたら音としては理解できないものだったと思います。

言葉の持つ振動が、脳に刺激を与える仕組みだったと思います。

門外漢なので分かりませんが、その言葉を発声するときは同じ周波数が出ると考えるのです。

ですから拙い推理力を発揮して考えると、アメリカの女性とこのサブリミナルテープは、目的や形は違えどしていることは同じことと思います。

私のメディカル・ミュージックも振動や、周波数と言う言葉に置き換えれば、同一の範疇に属することと考えます。

ただ彼らと少々異なるのは、右脳左脳も意識していることです。そこに特徴があります。

これを意識しないと、脳卒中後遺症の治療が出来ないからです。

例えば長嶋元巨人軍監督の場合は右半身まひです。左脳の運動野と言語野に障害が起きました。

脳に障害が起きると、対角に障害が起きます。

イデアは長い間温めていました。それを形にするまで障害がありました。

一番は音符が読めない、2番がピアノが弾けない、3番が音をCDに作成できない、と言うことでした。

見つけたのはPCミュージックです。パソコンで簡単に作曲が出来ると言うものでした。

早速初心者でも出来ると言ううたい文句の、解説本を4冊も購入しました。しかしさっぱり分からない。

少しづつ読んで行き着いたのは、ローランドのソナーホームスタジオ7と言うソフトでした。

パソコンに導入して見ても、解説本を読んでは更にチンプンカンプンになりました。

そこで大いに役立ちお世話になったのが、ローランドお客様相談センターでした。

ローランド
http://www.roland.co.jp/

何回も何回も電話しました。そのたびに丁寧に教えていただき感謝しております。

しかし聞いた途端忘れてしまうの繰り返しで、何とかCDの形が出来たのが10月以上たってしまいました。

最初にでき上がったのが「リウマチ」患者用メディカル・ミュージックでした。

すぐに結果が出るわけではないので、症例は少ないのですが良い結果が出ています。

リウマトイド因子22が15に下がった方がお一人、RA定量18が15に下がった方がお一人いらっしゃいます。まだ報告をいただいていない方は3名ほどいます。

左半身麻痺、運動制限はなく痙性麻痺は1名、私なのですが。血圧が安定し不整脈が亡くなりました。また痙性麻痺も感じとしては、半分以下になりました。

肩の凝り、特に三角筋の凝りがとれ手を上げるのがスムーズになりました。胸背中のハリ凝りも半減しています。

昨日は部屋の中ですが、少し小走りをしてみました。

まだ始まったばかりですが、網膜色素変性症の方にも治験してもらい始めました。

ただ一つ嬉しいのですが患者さんには少々わずらわしいことがあります。

それは東洋医学で言う「瞑眩」とか「好転反応」が早く、そして強く出過ぎることです。

音を聞いたぐらいで身体が変調をきたすことは少ないと思います。それが短時間で出ると言うことは、このCDによって効果が出たと言うことです。

顕著なのは体温の低下です。高麗手指鍼治療でも、鍼治療の後に手が冷たくなることがあります。これは身体が反応した印になるわけです。

脳に近い耳を通しての刺激なので、より早く好転反能が強く出過ぎるきらいがあります。

患者さんは早く治りたいので、どうしても先を急ぎます。それが強い刺激になるようです。

ご自身が考えられて、時間を短縮したりした方は良い結果が出ているのは、その使用法が的確だったからと考えています。

これからの治験報告が楽しみです。