リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

鍼灸学校に入学する 2

こんにちは、ホームページ「手のひら先生のリウマチ相談室」を運営している、手のひら先生こと長谷川和正です。「リウマチ相談室ブログ〜手のひら先生の独り言〜」として、高麗手指鍼治療にまつわるお話をいたします。また毎日の治療については「手のひら先生の治療日誌」を作成しておりますので、こちらもよろしくお願いいたします。
さて受験する学校が決まりましたら、次はどの学科を受けるかです。おそらくどこでもそうでしょうが、専科と本科に分かれていると思います。
 専科は鍼灸専門です。本科は鍼灸と按摩マッサージの資格が取れるものです。規制緩和の波が鍼灸学校にも押し寄せました。ただ視覚障害者団体との兼ね合いで、按摩マッサージを教える教室は増えませんでした。
 3年後に資格を取ってすぐ鍼で食べられるか?と言うとほぼ不可能です。学校の授業時間にでは、鍼理論実技の奥儀を窮めることは至難です。不可能です。鍼は卒後数年から10年程度は、修行期間と心得た方がよいでしょう。
 そこで卒業して鍼を習得するまでは、按摩マッサージで収入を得るということになります。したがって学校は本科を受験しなくてはなりません。競争率は今でも高いでしょうから、試験勉強をしっかりしなくてはなりません。
 学校と受験する学科が決まりましたから、次は3年間の授業料と生活費などがどのくらい掛かるか、資金計画表を立てましょう。
 大体3年間の入学金授業料は500万円です。仕事をやめてアルバイトに切り替えるとして、それでも生活費の足りない分をざっと計算しても、300万円程度は用意した方が安全です。何とかなるさと入学して、1年もしないうちに資金がそこをつき、アルバイトに比重が傾き、出席日数が足りなくなることのないように、万全を期したほうが無難です。途中で病気にならないとも限らないし、ある程度この世界が分かってくると、学外のセミナーにも参加したいなど意欲が湧いてくると、それもある程度の授業料はかかります。
 各学校の案内を見てみると、奨学金が以前よりはるかに充実していることが分かりました。入学金は国民金融公庫が良いのではないでしょうか。奨学金は入学してから、学校を通して申請することになります。
 近くに夜間の学校があれば、仕事をやめずに通うことも出来るでしょう。しかし卒業試験や国家試験が2月か3月にあります。その時は仕事には出られませんので、仕事の繁忙期が重なって受験できなくならないように、今から考えておかないといけません。

3年間はあっという間に過ぎていきますが、それでも思っても見ないような様々なことが起きがちです。しっかりと計画を立てて望みましょう。困難は卒業してからの方がもっと大変です。