リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

速読法 2

こんにちは、ホームページ「手のひら先生のリウマチ相談室」を運営している、手のひら先生こと長谷川和正です。「手のひら先生のリウマチ相談室ブログ」として、高麗手指鍼治療にまつわるお話をいたします。また毎日の治療については「手のひら先生の治療日誌」を作成しておりますので、こちらもよろしくお願いいたします。
本日も速読法について書いてみます。今回でこのテーマは終了です。
速く読むのは速く目を動かすのが主旨ではなく、速く読み取って理解をしていく行為です。
問題は理解を深めるために、如何に記憶をしていくかと言うことです。ゆっくり読んだからとと言って、深い理解が出来るわけではないことは、皆さんも経験があるはずです。速く読んだほうが分かる、と言うことも経験されているでしょう。 
速く読むことによって、前後の脈絡が頭に入って全体の構成も分かることがあります。部分にのめりこみすぎて、全体が見えなくなってしまうのがそれです。
ではどの様にして記憶をしてまとめていくか、これが今最大の課題ですKJ法はこの場合は適当ではないし、何かに関連ずけて覚える方法も、読むスピードに追いついていけないようです。最後にセミナーで教えていただいた、マインドマップをそのうち試してみようと思っています。
速読は実に多くの物をその中に含んだ、情報処理の重要なツール、武器です。若いうちと言ってもあまり若すぎると適さないようなのですが、これを手に入れたとすると相当な前進をしていたのではないかと思います。と言ってもその頃あった速読法は、役に立たない物であったわけで、今となっては詮方ないのですが。
最近専門ではない鍼灸以外の様々なセミナー参加をしているのですが、そこで改めて驚くのが、もっと上を目指している若い方たちが多くいらっしゃることです。私も28歳のときに転職をしようと、その準備に発想法のセミナーに参加したことがあります。およそ30年前です。
仕事が終わって7時ごろから、都心のビルの貸し会議室に、20名ほどの男女が集まって来ました。公務員でしたから、即仕事に役立たないと思えるこのようなセミナーに、疲れた身体に鞭打ってこれだけの人々が、身銭を払って学びに来ているのに驚いた記憶があります。
でも今またその驚きが蘇ってきます。昔のセミナーと異なるのは、会が終了すると懇親会があることです。懇親会は打ち上げの意味もありますが、名詞交換会や人脈つくりの場であることです。名詞をいただいてみると、課長や会社の中でもスペシャリストである、コンサルタントの肩書きがあります。そのままでも十分に定年まで全うできるポジションにあるのに、さらに上を目指しレベルアップを図っているのです。
現在階層の二極化を言われていますが、このような姿を見ているとむべなるかなと思います。若い人に「将来どのようになりたいのか?どのような未来を描いているのか?」を聞いても「食べていければいいです」と答えが返ってきます。「食べられる程度でいいとするなら、それは食べられない状況になるよ」と言ってやっても、どうも理解不能のようです。
1日に患者を10人診たいとするなら、15人程度来てくれる実力と呼び寄せる実力がないと、その目標は達成できないと考えています。
若い患者さんが来るとこのようなことを話すことがあるのですが、「君たちの将来は、同じ日本人と仕事の競争をするのではなく、コンピューター関係では中国インド人などアジアの人間が敵になるね。」
府中市には東京農工大学があります。ここに来るのはアジアアフリカのエリートです。彼らは年齢がいっているので、家族を伴って来日します。そこで子供を保育園に入れたいと市役所に相談に来るのです。ところが働いている親の子供が優先するので、結果入園許可が出ないので、彼らは何回も相談に来るのです。若い職員がこう言ったことがあります。
「何回説明しても分からないんですよ。奥さんが働いていないと、入園するのは難しいことが」やや侮ったような口ぶりでした。「そのように見ていたら駄目だ。彼らは第一国に帰ればチョーエリートなんだよ。食料増産は彼らの国にとっては、国の第一目標なのだから。君なんかより、はるかに頭はいいんだから」およそ20年ほど前の話ですが。
今でも肌の色が黒いから、知能が劣っていると考えている日本人がいるのではないでしょうか。
 私たちの学生時代は東大が何でも一番でした。今でも入学は難しいでしょうが。でも20年もしないうちに、東大のすべての学科が一番ではないと言われ始めました。今では一番の評価を与えられているのは何学科でしょうか。
 そのような現象がいま経済面でも出ていますね。5年ま韓国人と話したときは、韓国はいつも2番でしかないと言っていました。でも半導体ではサムスンが日本企業を超えています。携帯電話などヨーロッパに行くと様々なところで、LGとかの文字を見ます。
頑張れ若者などと言う締めは書きません。おじさんももっと上を目指してガンバルゾーと言うことです。頑張らなくても、ううふと言うことにしておきましょう。
次回は「鍼灸師のお仕事」について書きます。