リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

鍼灸の値段

今日はホームページ「手のひら先生のリウマチ相談室」を運営している、手のひら先生こと長谷川和正です。「リウマチ相談室ブログ」として、高麗手指鍼治療にまつわるお話をいたします。
ジムに週1回通って筋トレを行っています。お腹が減ったので、ラーメン屋に寄ったときのことでした。隣に若い男女が座っていました。友人以上恋人未満と言う風情でした。と言ってもこちらはおじさん、今の男女関係は外見からは分からないので、ま!このように勝手に判断したわけですが。
どうも若者おそらく専門学校生と話し振りから思えるので、20歳前後のようでした。彼が腰が悪いそうで、今度整骨院に行くらしいのです。野球をやっていてその中にこの先生がいたそうで、今度行くのだと言っています。彼女も体が悪いようで、彼女は整体に行っているそうです。「3千円円かかるんだ」と話しています。安い整体もあるんだなーと私は感心していたのですが、彼は「へー、3千円、高いなー」「整骨院は300円ですむよ」みたいなことを言っています。若いから3千円でも高いんだろうなー、そう私は聞いていたのですが。彼女が「でも終わるととても気持ちが良くて、体が楽になるよー」と答えています。そりゃそうだ、身体を触ってもらうのは大変重要なことで、とてもいいことだよお嬢さん。「でも整骨院の先生とてもいい人でさ、今まで行っていたとこは、やたら混んでいてさよく診てくれなかった」「整体って良い?でも高いなー」そんな話が面白おかしく延々と続いていました。
学生時代先生がおっしゃっていました。「この業界は技術があっても客が来ない所と、大して治せないのにやたらと繁盛するところがある」「同窓会があって、今は田舎に返って細々とやっているのだが、出張で行った先でお年寄りに感謝されて、充実した日々を送っています」と言う卒業生がいる。その一方、東京の一等地にワンフロアー月600万円のところを借りて商売をしている者もいる。回数券11枚つづりで20万を買わされるそうだ」
これは昔お客さんから聞いた話。それは1回千円でやっているおばあさんの所がある。流行っているらしい。でも患者を並べて順々に鍼を刺していくらしい。どのような格好で患者は順番を待っているのか、想像してしまいました。
まだ鍼灸学校行くなんて考えもしなかった時聞いた話は、紹介者があった上で1回2万円の治療代というものでした。どのような心臓病だか分かりませんが、良くなったそうです。でもその頃20年前ですが、高いなーと思った記憶が有ります。今でも1回2万円の治療費は高いでしょう。
高い安いは結局の話、治るか治らないかに掛かっていると思うのだが。世の中そうは行かないのが常である。東京都心であれば家賃も高い、しかしそれなりに支払える方がいるので、当然料金は高く設定しても良くなる。
私の場合は技術的に進歩して来た時に値を上げるようにして来ました。最初は3千円でした。様々な治療効果を上げてくると、これだけ治したのにという思いが心理的な重圧になり、疲れと言う形でのしかかってきます。そこで私が治療を行って疲れない価格として、現在は6千円の治療費を設定しています。しかし世界のどこにも負けないと言う自負があるので、この価格以上の効果は十分に出していると考えていますが。
もうひとつの考え方として、治療効果があればもっと高く設定しても良いというのが有ります。そうすると、思い切って治療を受けようとしても、余裕がないので受けられないと言うことが出てきます。しかし治療家は1人、1人で出来る人数は限られています。その中で最大限治療家の満足達成感を満足させ、かつ患者としても通える価格と言うのは、資本主義の例として需要供給原則が当てはまるでしょう。
アメリカの例を書きましたが、保険が意味を変えてしまうと、結局保険がない状態と同じになって、高い治療費を払える人のみが高度な治療を受けられると言うことになってしまいます。また今病院内で問題になっているように、保険医療制度に甘えている人間が出てもくる。此処のところを解決していかないと、保険制度の今ひとつの影の部分が隠されてしまう。
この前糖尿病の壊疽に入っている患者さんを診ましたが、治療後冷たかった足が温かくなってきました。患者さんは自分の足が戻ってきたと喜ばれていました。「病院なら治せないので、やがて壊疽になってころあい良く、じゃそろそろ足切りましょうかと言うようになるはずです。内では治せるので、足1本6千円と言っているですよ」やっぱ内の治療費安いなー。
「手のひら先生のリウマチ相談室」http://www.d2.dion.ne.jp/~kouraiha/