リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

鍼灸師の選び方3

今日はホームページ「手のひら先生のリウマチ相談室」を運営している、手のひら先生こと長谷川和正です。「リウマチ相談室ブログ」として、高麗手指鍼治療にまつわるお話をいたしましょう。
今日はどのような鍼の種類があるか、知りうる限り列記してみましょう。
日本の鍼、中国鍼、そして高麗手指鍼。あと見たことがないのですが、フランスあたりには、ピストルのようなものに鍼を入れて打つ方法もあるらしいので、このような特殊鍼もあるようです。
 日本の鍼は髪の毛の太さ,0.2ミリのものが3番と名付けられています。これより0.02ミリずつ太いもの細いものが有ります。長さは1.5センチくらいから最長のものは見たことがないようなものもあるそうです。聞いた所では30センチぐらいまででしょうか。
特殊なものは砲弾のようなものも、学校の先生に実技もあわせて見せて頂いたことが有ります。九鍼と言って様々な鍼を標本みたいにして飾ったものも有りますが、今ではほとんど使われていません。細かい説明は此処では本意ではないので止めます。
中国鍼と呼ばれるものには、2種類あるようです。ひとつはご存知のように太い鍼を使います。とても痛いというのが良く知られています。この本質は知りうる限る、針を使った気功です。今ひとつは鍼に電気を通すものです。鍼そのものは日本と同じようなものを使います。針麻酔は文化大革命の時ひそかに日本の機械が持ち込まれていて、それを使って帝王切開時を行ったのではないかと聞いています。
高麗手指鍼は長さ20ミリ、太さは計測した事がないので正確さを欠くのですが、0.1ミリ程度ではないでしょうか。
高麗手指鍼のように手に刺す鍼が有ります。次にフランスのポール・ノジェ博士が発見発明された耳針が有ります。中国には足や手に刺す、手針足根針が有ります。また頭の皮膚、頭皮に刺す頭皮針が有ります。脳梗塞脳溢血後遺症に効果的だといって朱先生が来日されたことがあります。そして良く知られた伝統的な身体に刺す鍼が有ります。あと眼針法と言って、瞼に刺すものも一時ブームになりましたがどこかに消えてしまいました。
中国にも日本にも、何々流というようなもの、何々に良く効くと謳っているものも有ります。例えば昔内臓まで刺したという大阪の鍼灸師がいたそうです。その本を読ませていただいたことが有りましたが、トンデモ本でした。鍼そのものはそのようなことをしなくても良い、理論がなされているからです。鍼を刺せばなんでも鍼か?という問題にもなります。ほとんどの伝統的な鍼は皮膚のすぐ下にある、気の通り道まで浅く刺せば効果が出るので、ごく浅く刺すのを基本としています。
学校では鍼の打つ本数が多くなると、体が酸性に傾くのでなるべく少数にすべきであると教わりましたが、最近50本100本以上刺して評判を呼ぶところもあるようです。また中国からこらえれた方は、3本の太くて長い鍼で脳血管障害を治されていました。たった1本の鍼で治療されている、京都の鍼灸師もいらっしゃいます。
皮内針といって日本で発明されたものですが、3ミリぐらいの長さからの鍼を皮膚に埋め込んで治療する方法も有ります。


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