我が青春の秋葉原 オーディオの茂木 その1
秋葉原といえば今はAKB48の代名詞になった感があります。
私の二十歳の頃は電気の秋葉原であり、おじさんたちの憩いの場でした。
まだ大型量販店も第一家庭電器と朝日無線がその走りの頃でした。
まだやっちゃ場(青果市場)の大きな建物が、総武線の北側にそびえていました。
今はスカイスクレイパーというほどはないけれど、高層ビルが何棟も立ち並んでいる場所にあたります。
二十歳の頃パイオニアの派遣店員として、秋葉原のお店にアルバイトに行きました。
ほんの1ヶ月でしたが、その後の私の人生でエポックメイキングになる経験をしました。
ディープな秋葉原を知ると共に、経済の最先端ではどのようなことが行われているのか、どのようなルールがあるのか。
大学の授業では絶対知ることがない、得られることはない生きた経済を知ったのです。
それと共にオーディオに目覚め、クラシック音楽の道が開かれ、経済の裏側も垣間見ることにもなりました。
秋葉原は常にダイナミックに変貌しています。
NHK番組「ぶらタモリ」で秋葉原を、タレントタモリが紹介していました。
明治大正時代の秋葉原は縦横に堀がめぐらされ、東北からの米や炭などが集まる集積地であったそうです。
今の秋葉原はまだ電気街として君臨していますが、ほんの20、30年前の有名店でさえ名前だけで、大株主は大型量販店になっています。
とはいえまだまだ畳半畳ほどの店舗や、激安卸もある魅力的な街ではあります。
二十歳の時に派遣先で出会った「秋葉原の茂木さん」とも10年ほど前に再開し、お付き合いが始まりました。
どうも私が「真空管アンプのカリスマ」と命名したそうです。自分はすっかり忘れたしまったのですが。
最近アナログオーディオが密かにブームになりつつある気がしています。
書店に行くと今までは片隅にあったような、アナログオーディオ月刊誌が今は何冊も積まれています。
デジタルオーディオに変わって今まで聞き分けていた、アシュケナージとリヒテルのピアノもわからなくなりました。
私でさえこの変化はがっかりしたほどですから、本当のクラシックファンやオーディオファンは、落ち込んだはずです。
真空管アンプのカリスマ、秋葉原の茂木さんとAKIBAについて語りましょう。
ちなみにオーディオのもてぎは、ヨドバシカメラの並びにあります。
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