リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

不況と鍼灸師の生き残る道

こんにちは、ホームページ「手のひら先生のリウマチ相談室」を運営している、手のひら先生こと長谷川和正です。「リウマチ相談室ブログ〜手のひら先生の独り言〜」として、高麗手指鍼治療にまつわるお話をいたします。また毎日の治療については「手のひら先生の治療日誌」を作成しておりますので、こちらもよろしくお願いいたします。

こんな時代の鍼灸師の生き残る道とは?

鍼灸師の生きる道なんていつの時代も同じです。何しろ景気とは無縁の世界にいるのですから。

サブプライムローンから派生した世界不況に襲われています。日夜派遣の切捨てだとか、トヨタの生産台数が激減したとかの文字が新聞に躍っています。でもこの3月期決算で上場企業の3割が、増益を発表するそうです。そう、儲かっている企業は確実にいるのです。

私が読んでいるメルマガの主催者は、右往左往しているのは、今までバブルを享受していた人たちでしょ。リストラと言っても、こちらは今まで集められなかった優秀な人材を取れるのでうれしい。都心の家賃が下がってきたので、事務所を移転させたいと言っています。

鍼灸学校に通っていた頃は、日本のバブルがはじけていた真っ最中でした。先生が仰っていたのは「バブルの頃に宝石商を止めて、きれいな治療室を作ってカイロをやっていた友人が、バブルがはじけて真っ先に店を閉じた。患者に来ていたのが、仲間だった宝石商だったので、バブルの波に流された人たちが患者で、すぐ来なくなってしまった」ことでした。指圧の先生は「このようになると、真っ先に削るのは慰安にかける費用で、真っ先にあんま・マッサージに来なくなる」とも話されていました。

まさに同じことが繰り返されているのではないでしょうか。

ではどのようにしてこの荒波をのりこなすか? 対策は無いのではないかと思います。あるとしたら、今までどおり地道に成果を出していくしかない。でも今まで真の治療を追及してこなかった場合は、とても難しい時に突入していくことになるでしょう。

先日も鍼灸学校の生徒が質問メールをくれました。私の学生時代と同じ悩みをかかえていました。回答をいたしました。私が学生の時先生から得られた回答の、数倍の価値のある回答をしたと思っています。後は彼自身がもがき悩み、その程度が激しければ激しいほど、深ければ深いほど、その先に大きな成果が得られるはずです。

日本人はいつも努力して良くなってきた。世界に比べればまだ体力もあるし、案外経済の回復は早いと思います。多くの他人が悲観しているほど、日本経済や日本人自体はやわではないはずです。

個人の生き残り策としては、技術を地道に磨くと言うそれこそ王道です。「有益な価値ある技術は、社会が放って置かない。」ある大学教授の患者さんが私に送ってくれた言葉です。