リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

TBS隠蔽捜査がめっちゃ面白い

 もちろん今野敏の原作が面白いので、テレビも見てしまっているのですが。

見始めたときこいつ誰?

見た気がするけど、この俳優だれ?

少しして気が付きました。

杉本哲太でした。

今までやくざ映画でも脇にいたりして、顔も貧相な感じでみていました。

ところが今回は本人も相当に気合が入っているようで、見た目からして人相が別人のようです。

小説の中からイメージしていた私なりの竜崎伸也とは少々違うものの、堅物の主人公が描かれていると思います。

何しろ小説に忠実なのもいい。

警察小説を私の中で区分すると、左端にエンターティンメントの色濃い「新宿鮫」があり、右端にどーんと王道をゆく佐々木譲の作品があります。

佐々木譲「警官の血」などはずっしりくるほどの重さがあります。

今野敏は最初のころはアクション小説みたいなものを描いたせいか、警察小説でもその匂いが感じられます。

この隠蔽捜査は本格的な警察小説ですが、佐々木譲のものよりやや左に位置し、エンターティンメント性を感じます。

警察小説の面白さの中にキャリアという身分があります。

新宿鮫もこのキャリアを外れた設定の中に面白さがあり、今回の作品でも同じように道がずれてしまったところにあります。

「鮫」の場合はこのキャリアを忘れ去ってしまったのかとも思えます。

竜崎伸也は地位が上のものが権力をかさに、高圧的な態度に出るときひるまないでいるのは、この自負があるからその状況にも耐えうるのだと小説では読みました。

そこのところ単なる堅物なので動じないのではない、心の中にキャリアの矜持がるのだと、杉本哲太は結構演じているので関心してみてます。

これを書きながらWikipediaを見ると、結構彼はキャリア十分なのですね。

でも主演はないようなので、これが初主演?なのでしょう。

古田新太は曲者なので別格ですが、ダブル主演なんて変なキャッチはなくとも、十分に見せているのでこれで一皮むけると面白い。

人は地位や役割を与えられると変わるんだと感じた次第です。

面白い番組なんだけど、視聴率はどのくらいなんだろう。

原作も面白く映像にしても面白いものってそうそうないので、視聴率も高いといいね。