リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

アイドル柏木由紀さんのSOS

AKB48柏木由紀さんが、ユーチューブで助けを求めているとヤフーニュースが流れてきました。

私は爺さんなのでいまのアイドルの区別はつきませんが、ネットで良く聞く名前だったので知っていました。

SOSをユーチューブで発信するのも珍しいと思い拝見しました。

左手に痺れがあることが半年前からあったという事です。

それがジョギングをして初めて分かったそうです。

見ていると良く自分の症状を分析してますね。

左手が時々痺れるが常時ではなく、寝る前とかでしぐさを見ると左体側を下にした時に起こるそうです。

過去に病院で受診しているので当時は重篤な原因ではないと判断されたのでしょう。

左手親指からなく指までに力が入らないそうです。

さらにのどが詰まるような症状が続いていて飲み込むのがつらいそうです。

さらにのどから胸の上部辺りが苦しいそうです。

今なら大病院もすいているはずなので該当する科目を全部受けても、何日も時間を消費するわけではないでしょう。

絶対的な安心感を得たいならそうすべきでしょう。

総合診療科があればまずそこが入り口になって診断してくれて、その後は担当科を紹介されるかもしれません。

昔は近くのお医者さんに行けばみんな総合診療医でしたよね。

今は医療が高度化され細分化されて、最初の入口に入るに戸惑ってしまうことがあるようです。

1、迷った時は総合診療科に行く
2、痺れの解消が第一目的なら、もう神経外科でMRI検査をしましょう。その必要がないと医師に診断されたら、重篤な病気でないはずです。
3、痺れは血流障害からくるので、横になった時に血管を圧迫しているかも知れません。これは病院で薬を処方されたそうですね。
4、親指から中指までに力が入りにくいとのことなので、これは首の神経5番6番あたりが椎間板ヘルニヤによって圧迫されているのかも知りません。ユーチューブで立った時の体の捻じれ、歪みを見てみました。
  ベルトが横に真っすぐでしたので、股関節の異常ずれもなさそうです。
5、のどが詰まった時があった。のどに飴玉のような感じが残るのは、漢方ではすストレスが原因だとして薬名は忘れましたが良く効くものがあります。
6、首絞め状態になって苦しくなる。これはなかなか原因究明は難しいかもしれません。私のような老人だと、気道と食道の切り替えがうまくいかなくて、食物が肺に入ってしまう嚥下障害が起こります。
  この際は苦しいよりも激しくむせることになります。
7、ゲームをして左手を使って痺れる、力が入らないようです。右利きのようなので、左手を良く使うのは負担になります。手を高めに保持して操作しているので、手や腕だけではく大胸筋までを使っているのかもしれ  ません。その疲労それからくる筋肉の痙攣などまで疑りましょうか。

鍼灸師をしているのでどうしてもそのような立場から診断してしまいます。

だいたいは左手の痺れイコール頸椎椎間板の障害、頚椎症と判断することが多いでしょう。

ただ治療になると様々な選択肢は考えられますが、まだ若い子なので判断は出来ないと考えます。

そこでお勧めの方法です

1、手術は絶対禁止
2、西洋学的処置は時間がかかることを受け入れる
3、のどの問題はストレスで漢方外来がお勧め
4、首の問題は首の筋肉を鍛えるため理学療法を受けるのも一考かな

東洋医学からは

あくまでも上手な治療家と言うことが前提ですが、

1、漢方専門医
2、お灸も勧めたいのですが、痕が付くので勧められません。温灸の効果は未知数です。
3、鍼治療と言いたいのですが、身内に進められるかと言うと難しいですね。

大きい病気から難しい病気まで、診断から治療法の選択と言うのは本当に難しいことです。

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次の本は「手のひら先生スタイルの高麗手指鍼療法」がどのようにして生まれたのかを書いたものです。
他の鍼灸書のようにこのツボを使えば治るというような本ではありません。
一般の方が病気を治す鍼治療とはどういうものか理解できるように書いてあります。さらに簡単な自律神経調整法も図解しております。
さらに言えば世界で初めて鍼灸治療と人間の進化との関係を述べたものです。

高麗手指鍼の発明者柳泰佑さんは「手のひらツボ療法」を出版しています。