リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

リウマチと生物製剤

リウマチの特効薬として生物製剤が現れました。

もう10年は経過しましたでしょうか?

当初は牛由来出会ったため狂牛病の関係もあり、激しい批判がありました。

最初の年は本の数えるほどの例であったのが、3年もすると爆発的に普及しました。

当初から副作用の心配が有ったとおり、多くの障害例が報告されていました。

全身の副作用でした。

劇的に症状が消える場合もあって、依然医師から生物製剤を勧められるようです。

ところが生物製剤によって効果が出る患者数は、せいぜい全体の2割に過ぎないようなのです。

生物製剤の処方によって副作用が起きる場合は、すぐに拒絶反応が出るようです。

反応が出ない場合は長期に渡り処方されるわけです。一生使い続けることになります。

最近案の定というか、この生物製剤の副作用に深刻な例が出ていることが報告され始めました。

それが自己免疫疾患です。

免疫の異常で起こるのがリウマチです。

そこで現れた生物製剤は免疫を正常にできないので、免疫をゼロにしてしまうのです。

その事によってリウマチによって起こる軟骨のびらんや、炎症を抑えて痛みの軽減を図っているのです。

その免疫ゼロにすることが、このたびより重篤な自己免疫疾患を引き起こしていると、警鐘を鳴らし始めた医師が何人かいらっしゃるというわけです。

リウマチ特効薬は依然として開発されていません。