筋萎縮側索硬化症の原因考察
元東映フライヤーズ土橋投手がALSで亡くなりました。
テレビでしかその雄姿は見たことが有りませんが、馬車馬みたいブルドーザーみたいに力強かった。
その方が70代とはいえ、この病気になるとは信じられません。
アメリカではルーゲーリック病と、有名大リーガーの名をかぶせています。
ヨーロッパではサッカー選手に多く、サッカーではヘディングをすることが多いので、これが原因ではないかと疑られているそうです。
わが国では一時テレビのクイズ番組で有名になった、元学習院大学篠沢教授もこの病気と戦っていると聞きました。
このように見てみると、体力があるなし運動をしているしてい無いなどは、あまり関係ないように見えます。
いまは原因不明の病には遺伝子の異常がすぐ疑われる傾向があります。
人間の細胞数は60兆個だそうです。
その一つ一つに遺伝子が組み込まれているわけです。
人間の基本遺伝子は260万年前に確立されたそうです。
しかし人間は急激にまたゆっくりと進化しているので、環境の変化に対応しているはずなのです。
元新潟大学安保教授の研究では、人間には最初から備わっている免疫とあとから備わった、胸腺由来のリンパ球みたいな免疫システムもあるということです。
まったくの推測ですが、もし遺伝子の異常や欠損があったとしても、人間のシステムにはそれを修正する能力が備わっていると思うのです。
たとえば細胞分裂を繰り返している中で、がん細胞は日々作られているといいます。
しかし免疫が健全であれば、常にがん細胞を攻撃できているのです。
治療をしていると分かるのですが、免疫調整をしていくとそれに伴って血流も改善されていくようなのです。
病気が改善して行く過程には、この血流改善がされないとなりません。
血流と免疫は人間にとって必要不可欠な両輪であると、特に治療に取り入れることによって実感できるのです。
遺伝子の異常で起こす様々な症状を打ち消す、それが免疫と血流の改善によってもたらされる効果と思うようになりました。
現在進行性核上麻痺の患者さんの治療を始めたばかりなのですが、少しづつですが何か良い兆候を感じられるのは、この調整を行っているからだと思えるのです。
すなわち人間が最初から備えていたT細胞免疫システム、進化とともに備えた胸腺由来T細胞免疫、それとリンパ球顆粒球の免疫の3つです。
これを調整する方法を私は、免疫調整1、2、3(ワンツースリー)として行い始めたのですが、それが他の疾患には目覚しい効果を、神経難病の進行性核上麻痺には徐々に効果が出始めたというわけです。
ゆるやかなのでまだこれといった報告は出来ないのですが、免疫システムを正常にすることで多くの原因不明病は克服できるのではないかと考えています。