手のひら先生の高麗手指鍼講座の準備 その3
「手のひら先生の高麗手指鍼講座」を開講する場合は、最初のころから「気」講座を始めなければならない。
日本には素晴らしい気のシステム「直伝霊気」があります。現在山口忠夫氏が普及に努力されています。
ただいくら良いものでも鍼灸師の技術には十分ではありません。古来から言われている「治療家の気」を育むには、呼吸法を取り入れて「気功」を行わなければなりません。
これは何も才能を必要とはしません。
私も最初は「気?ってなんだ」から始まったわけですが、ある程度のレベルに達するにはそう難しいことはありません。またそこまで来ると、わけのわからない世界でないことが分かります。
そしてこの世界には「気」と言いながら、わけのわからないものがはびこっていることに気がつくのです。
鍼灸師は気功師ではありません。ですからレベルを上げなくてもいいわけです。
鍼の理論や技術がしっかりしていれば、気の達人にならなくても治療効果はでます。
私の先生「金成万」師は、「私は一本一本に気を込めて鍼を刺すので、がんも治療できる」とおっしゃっていました。また数年前講義に来られた韓国の先生も「私は気を使えるので治せる。日に200人の患者を見たことがある」とおっしゃっていました。
鍼の理論と技術がしっかりしていれば、このような達人の域にのぼりつめなくても、立派な治療家になれます。
そこまでは教える自信はもっています。
鍼の歴史を見てみれば、その中に気の世界と同時に占いの世界も混在しているのです。
気の世界に突き進んでいくと、一方で治療家になり一方は占い師になると聞いたことがあります。
確かに気のことを理解してさまざまなことをこの面から見ていくと、今まで理解できなかったことが、霧が晴れるように見えてきます。「ああそのようなことだったのか」と合点します。
何も超能力ではない。みな持っていたものを、成長とともにほとんどの人が忘れ去ってしまった能力を、幸運にも持ち続けていたのことで人と差別化できていたことが分かります。
しかしこの手の能力を持っている方たちは多いようです。
ただこれを日常生活の中で披露すると、返って胡散臭いように思われるので隠していることが多いのです。
気の世界は様々です。しかしこれを使えない鍼灸師はまた治療家にもなれない、私はそう理解しています。昔の治療家のように。