リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

病気を東洋医学から見る

こんにちは、ホームページ「手のひら先生のリウマチ相談室」を運営している、手のひら先生こと長谷川和正です。「リウマチ相談室ブログ〜手のひら先生の独り言〜」として、高麗手指鍼治療にまつわるお話をいたします。また毎日の治療については「手のひら先生の治療日誌」を作成しておりますので、こちらもよろしくお願いいたします。
東洋医学では、五臓にそれぞれ味・感情・香りなどなどが、関連付けられています。今回は脾臓について書いてみましょう。脾臓は今のすい臓です(膵臓)です。西洋医学が解剖学を持ち込んできて、内臓に日本語を割り当てたのですが、西洋医学で言う脾臓にこの言葉を東洋医学から持ってきてしまったのです。そこで東洋医学脾臓には、膵臓の文字を作ったのです。
東洋医学は臓器が良く働く季節を決めています。春は肝(臓)、夏は心(臓)、秋は肺(臓)、冬は腎(臓)が配当されています。では脾臓はどこに?脾臓は季節季節の間に土用として配当されているのです。臓器には度が過ぎると病気になることが示されています。脾は一年中に配当されるので、その病気は一年中発症する可能性があるということです。
脾臓は土と言う性質に属します。ここには胃袋、唇、肌肉(脂肪層)、色は黄色、香りは香ばしい、味は甘い、嫌うのは湿気、志といって感情は思い悩む、精の精神は意智、などが決められています。
メタボリックシンドロームなどと世間が騒がしい様ですが、現代は飽食で甘味即ちカロリーの取りすぎになっています。ご存知のように当分の取りすぎは、糖尿病を発症する危険性が高まります。
糖尿病は即ち東洋医学で表しているように、1年中起きる可能性のある病気です。甘味を取ると筋肉が弛緩します。弛緩することで内臓下垂がおきます。内臓下垂で腸の働きが衰え、消化吸収が悪くなる、それが全身に広がる病気につながっている。このように説明されます。